2006-06-02 ArtNo.37812
◆Hero Honda、新工場建設、年内にバイク8モデル発売
【ニューデリー】Hero Honda Motors Ltd(HHML)は、1年内にラジャスタン州Jaipurに当初320クロー(US$7165万)を投じ第3工場を建設する。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが5月30/31日伝えたところによると、HHMLのPawan Kant Munjal重役(MD)は30日記者会見し以上の計画を明らかにした。それによると、新工場の当初年産能力は50万台で、100万台まで拡大できる。最終的投資額は550クロー(US$1.23億)に達するものと見られる。HHMLは第4工場を設ける可能性も検討しており、新工場の建設費用は内部資金で賄う。
ハリヤナ州のDharuheraとGurgaonの既存2工場の生産能力も徐々に拡大している。Gurgaon工場の年産能力を45万台ほど拡張する工事は既に完成しており、同工事には47クロー(US$1052万)が投じられた。Dharuhera工場の年産能力を45万台上乗せする工事も目下進められており、今年8月までに完成する。こちらの費用は96クロー(US$2150万)。
HHMLは今会計年度、既存Glamourの変形バージョンも含めモーターサイクル8モデルを発売する。6月に発売される125ccカテゴリーのGlamour FIは燃料噴射システムを採用、インドで最初にキャブレターを装備した二輪車モデルになる。キャブレター技術の採用で同モデルの価格は高めになるが、新技術は最終的に全てのモデルに導入される。また他社に先駆けリアルタイムの燃費表示器(Real Time Mileage Indicator)も導入される。
新小売りスキームの下、ディラー店の外観が一新され、新ブランド大使が指名される。HHMLはまた『Hero Honda Sure』バーナーの下、中古車ビジネスに進出する。
HHMLの2006年3月期四半期の売上げは前年同期比16%増の2299クロー(US$5.15億)をマーク、純益は前年同期の207.11クローから267.19クロー(US$5983万)に29%アップした。営業マージンも前年同期の13.78%から14.92%に改善、同社は2005-06年度に1000%の配当を決めた。
今会計年度もボリューム販売の二桁成長を見込んでいるが、マージンは下方圧力を受ける見通しと言う。
ちなみにマハラシュトラ州Pune拠点のライバルBajaj Auto Ltd(BAL)もフラグシップ・モデル“Pulsar”に燃料噴射技術を採用する計画を発表している。同社は今会計年度モーターサイクル3モデルと、スクーター2モデルを発売、通年で前年比30%増の230万台の販売を目指している。
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