2006-05-31 ArtNo.37790
◆Tata、10万ルピー・カー計画の部品は中国から輸入
【ムンバイ】Tata Motors Ltd(TML)は10万ルピー(US$2239)カー・プロジェクトの主要コンポーネントを中国から輸入するものと見られる。
インディアン・エクスプレスが5月27日伝えたところによると、消息筋は同紙に以上の見通しを語った。それによると、隣国中国がTMLのロー・コスト、ハイ・ボリューム・モデルのコンポーネント供給源として浮上しており、エンジン部品の他、シート・メタル、ワイパー、ヘッドライト等の外装品が中国から輸入されるものと予想される。実際、中国へのアクセスの便がTMLが小型車プロジェクトの拠点を西ベンガル州に設ける方針を決めた理由の1つと見られる。
ベーシックな外装品は、プラスチック製にしろ、スチール製にしろ、アルミニウム製にしろ、中国から調達される可能性が大きく、エンジン・パーツに関してはTMLがChongqing Lifan(重慶力帆)と提携する可能性が予想される。とは言え某証券会社アナリストは、エンジンそのものは社内で製造するものと予想した。またTMLの軽四輪トラックAceの部品が小型乗用車にも用いられる可能性がある。それが可能なら既存の納入業者が新規投資を行う負担は軽減される。
一方、インディアン・エクスプレスが25日伝えたところによると、この日、西ベンガル州Hoogly県Singurの1万ルピー・カー工場建設地を視察したTMLと西ベンガル産業開発公社(WBIDC:West Bengal Industrial Development Corporation)のオフィシャルは、土地収用に反対する住民の非友好的出迎えを受けた。住民らがスローガンを唱え反対の意思表示を行ったため、TMLとWBIDCのオフィシャルは早々にその場を立ち去った。
Buddhadeb Bhattacharjee首席大臣は、この点に関するマスコミの質問に「取り立てるほどの事件は何も起こらなかった」と答えたが、Naren De農業部長は「一部の住民は、TMLオフィシャルと会談したようだ。その際要求を伝えたものと思う」と語った。
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