2006-05-29 ArtNo.37784
◆Global Hospitals、成体幹細胞治療で先端医療センターと提携
【ハイデラバード】アンドラプラデシュ州Hyderabad拠点の多臓器移植専門病院(multi-organ transplantation specialist)Global Hospitalsは、成体幹細胞治療(adult stem cell therapy)領域に進出、神戸拠点の先端医療センター(IBRI:Institute of Biomedical Research and Innovation)との提携も計画している。
ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月24日伝えたところによると、Global HospitalsのK Ravindranath専務理事(MD)はこのほど記者会見し、以上の消息を語った。それによると、幹細胞は、自己再生(self-renewal)及び分化転換(trans-differentiation)能力を有し、移植された臓器の細胞として再生・機能することができる。
幹細胞は胚幹細胞(embryonic stem cell)/胎児幹細胞(foetal stem cell)/成体幹細胞(adult stem cell)から成り、胚幹細胞療法と胎児幹細胞療法は安全問題や倫理上の問題からぬかるみにはまりこんだ感があるが、成体幹細胞は患者自身の体から採取できるためより安全と見られている。また骨髄は最も豊富な幹細胞源とされる。
Global Hospitalsは当面、代替治療法が存在しない脊髄損傷(spinal cord injuries)と心機能障害(cardiac dysfunction)に照準を合わせる。前者の幹細胞治療の費用は平均7万ルピー(US$1567)、後者のそれは同3万ルピー(US$672)となっている。
Global Hospitalsは糖尿病治療に用いられる膵島細胞(islet cells)の研究では、神戸の先端医療センターと提携することを計画していると言う。
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