2006-05-29 ArtNo.37775
◆Bajaj Auto/TVS、南米二輪車市場開拓競う
【ムンバイ】二輪車メーカーBajaj Auto Ltd(BAL)とTVS Motors Company Ltd(TVSMC)の競争は、インドからインドネシア、そして南アメリカに飛び火する形勢を見せており、南米では何れも高価な日本モデルと低廉な中国モデルの中間のニッチ市場に照準を合わせている。
エコノミック・タイムズが5月25日報じたところによると、TVSMCは現地パートナーと合弁でコロンビアに組立工場を設け、ラテン・アメリカ市場を開拓する計画を最近発表した。これに対して既にコロンビアに組立工場を設け、昨年南米市場で二輪車と三輪車合計6万台を販売したBALは、今年は月間1万台の販売を目指している。
年間150万台以上の規模を有するブラジルが南米最大の市場で、コロンビア、ペルー、ベネズエラがこれに続いている。これらの国は決して未開拓市場と言う訳ではなく、Honda/Suzuki/Yamaha等の日本ブランドやQingqi(軽騎)/Qianjiang(銭江)等の中国ブランドが強力なプレゼンスを既に築いている。
アナリストは、BALとTVSMCの戦略は、中国製より良質で、日本製より低廉な製品をオファーすることと指摘する。
BALのSanjeev Bajaj重役(ED)は「トップ・エンドの日本車と安価な中国製の中間に我々のような企業のためのミッド・レベル市場が存在すると思う」と語った。同氏によると、BALはパートナーと、もしくは単独でアルゼンチンとブラジルに進出することも計画していると言う。
アナリストによると、市場の潜在性とともに、20%以上の高いマージンが南米市場の魅力で、インド国内市場の競争が過熱する中、南米市場の開拓はボトムラインの改善にもつながると言う。
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