2006-05-29 ArtNo.37773
◆Agra業界、英国企業の支援下にCNGベースの熔銑炉導入
【ニューデリー】英国企業Richard Taft of Cokeless Cupola Ltdは23日、アグラ鉄鋳造業者協会(AIFA:Agra Iron Founders Association)と、1年内にウッタルプラデシュ州Agraの複数の鋳造工場に圧縮天然ガス(CNG)ベースの熔銑炉(cupola furnace)を約1ダース設置する覚書を交換した。
ビジネス・スタンダードが5月23日報じたところによると、CNGベースの熔銑炉のコストは1ユニット当たり約200万ルピー(US$4万)と見積もられる。この種の熔銑炉を導入することにより鋳造コストを40%カットでき、誘導炉(Induction Furnace)を用いる必要もなくなる。このためAgraの鋳造業界にとっては朗報と言える。
AIFAのAmar Mittal会頭によると、アグラの鋳造産業は北インド最大の規模を備えていたが、最高裁が公害の防止を理由にコークス用炭を用いることを禁じたため、少なからぬ熔銑炉工場が操業停止を強いられた。こうした中でジャールカンド州Jamshedpurを拠点にするNational Metallurgical Laboratory(NML)がCNGベースの熔銑炉を独自開発したものの、品質も、生産効率も、実用レベルに達しなかったと言う。
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