【タラプル】マハラシュトラ州Tarapurにおける国内16番目の原子力発電所、Tarapur Atomic Power Plant (TAPP-3)が21日午前10時44分臨界に達し、インドの原子力発電史に新たな1ページを開いた。
ビジネス・スタンダードが5月22日伝えたところによると、Nuclear Power Corporation of India Limited(NPCIL)のSK Jain会長兼MDは21日記者会見し以上の消息を語った。それによると、TAPP-3は国内第2の540MW(メガワット)加圧重水炉(PHWR:pressurised heavy water reactor)で、臨界の達成は、西部送電網に電力を供給する一歩手前に到達したことを意味する。TAPP-3は6月から送電網に電力を供給、7月から本格的な商業運転を開始する。NPCILの合計発電能力はこれに伴い現在の3350MWから3890MWに拡大する。
TAPP-4はTAPP-3に先だって昨年3月に臨界をマーク、6月から送電網への電力供給をスタート、9月から商業運転を開始している。国際基準を満たす安全対策が施されたTAPP-3/TAPP-4の工期は世界的にも最も短く、建設コストも当初見積額6525クロー(US$14.61億)を下回る6100クロー(US$13.66億)にとどまった。この結果、西部送電網への供給価格は1ユニット当たり約2.65ルピーとなった。
電力不足に悩むマハラシュトラ州が最も大きな恩恵を受け、この他マドヤプラデシュ州/グジャラート州/ゴア/ダマン&ディウ連邦直轄区も両ユニットから電力の供給を受ける。
NPCILはグジャラート州Kakraparとラジャスタン州Rawatbhataにも各700MWの加圧重水炉を2基づつ設ける計画と言う。