2006-05-17 ArtNo.37725
◆Rhein Chemie、マドライにゴム添加剤工場建設
【ムンバイ】欧州拠点の化学品サプライヤー、Lanxess傘下のRhein Chemieは、2006年末までに高分子固定化化学品(polymer-bound chemicals)ライン『Rhenogran』商標下にゴム添加剤を製造するプラントをタミールナド州Maduraiに設ける。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとエコノミック・タイムズが5月12日伝えたところによると、LanxessのMartin Wienkenhover取締役は11日記者会見し、以上の計画を明らかにした。それによると、新工場は2000トンのキャパシティーを備え、インドの自動車/エンジニアリング/タイヤ/履き物業界の急増する高分子固定化化学品需要に応じる。投資額は明らかにされなかった。Rhein Chemieはマハラシュトラ州Maduraiに既にゴム添加剤の製造施設を設けている。
Lanxessは、急成長する運輸業や電子産業の需要に応じるためスチレン樹脂(Styrenics resins)ビジネスを拡張することも計画している。向こう2年間に年産能力を6万トンから8万トンに、最終的には10万トン拡大する計画だが、こちらも投資額は明らかにされていない。
グジャラート州Nandesari/マハラシュトラ州Nagpur市内Katol/Moxiを製造拠点にするスチレン・ビジネスは同社インド売上げの50%を占めている。Lanxessのインド売上げは2億1000万米ドルをマーク、年率14%の成長を遂げており、同社は2010年までには100%の成長を遂げるものと見ている。Lanxessはこのため投資の拡大、地元パートナーとの提携強化、地元労働力の活用に努めている。
ちなみに1896年にインド進出を果たしたBayer Group傘下のLanxessは、マハラシュトラ州Thaneに本部を設け、15のビジネス・ユニットを全国に展開していると言う。
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