SEAnews 2006-05-17 ArtNo.37719

【ニューデリー】世界的な造船ブームで、新規注文に応じきれない地元プレーヤーらは新造船所の建設や既存施設の拡張を図っている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月15日伝えたところによると、Larsen & Toubro(L&T)は、未だ本格的造船所が完成していないにも関わらず、オランダのZadeko Ship Management CV から総額440クロー(US$9852万)、4隻の建造契約を獲得した。またABG Shipyard Ltdは、Sea Tanker's Management Co Ltdからアンカー・ハンドリング・タグ6隻、合計270クロー(US$6046万)の建造契約を受注、手持ち契約は合計2204.36クロー(US$4.94億)に達している。
こうした中でグジャラート州がアジアの造船ハブとして浮上しつつある。L&Tがグジャラート州Haziraに建設中の造船所は商船と軍艦の建造に照準を合わせており、2万排水トンのハイテク船を建造するキャパシティーを備える。L&Tオフィシャルは次はより大きな船舶を建造できる造船所を設けるとしている。
ABG Shipyardは、グジャラート海事局(Gujarat Maritime Board)から21.20ｈａ、グジャラート工業開発公社(Gujarat Industrial Development Corporation)から15ｈａの土地を、それぞれ譲り受け、Dahejに新造船所の建設を計画している。
スチール・フローティング・ドライ・ドックを擁するKandla portは、船舶460隻の修理契約を受注し、繁忙する中、400クロー(US$8957万)を投じて新造船所を建設するための事業化調査に乗り出した。Kandla port幹部によると、建設を計画中の造船施設は、VLCC(Very Large Crude Carrier)や他のタイプの船舶を建造する能力を備える。今年末までに入札を通じ建設契約を発注する方針と言う。
Adani portでも1000クロー(US$2.24億)を投じMundraに新造船所を設ける計画が立案されている。
この他、Infrastructure Leasing and Financial Services Ltd (IL&FS)とNikhil Gandhi氏に率いられるSea King Infrastructureは、シンガポールの政府系企業Semb Corpと手を組み4500クロー(US$10.08億)を投じて新造船所を設ける計画を進めているとされる。