【ムンバイ】スクーター・メーカー各社はよりパワフルで、スタイリッシュなスクーター、『モータースクーター』を発売、モーターサイクルに対抗する構えだ。
エコノミック・タイムズが5月9日伝えたところによると、Kinetic Motor Company Ltd(KMCL)は165ｃｃの『Blaze』を、Bajaj Auto Ltd(BAL)はDTS-iエンジンを搭載したフルサイズの自動変速スクーター『Blade』を、それぞれ発売する計画で、Hero Motors Ltd(HML)も今年内にモータースクーターの発売を計画している。世界的に大型でパワフルなモータースクーターは都市通勤者の好評を博しており、KMCLは、イタリア企業Italjetとの協力の下に複数の都市で165ｃｃ、12bphのBlazeを発売する準備を整えている。
過去数年100ｃｃカテゴリーのスクーター市場は縮小し続けているが、Kinetic Engineering Ltd(KEL)のSulajja Firodia Motwani重役(MD補)は、「確かにマニュアル変速スクーターの販売は下降しているが、自動変速スクーターの販売増は、前者の下降を補って余りがある」と指摘する。とは言え2006年3月期年度のスクーター及びスクータレットの販売は前年比1.5％減の90万8000台にとどまった。
市場筋によると、経済価値の重要部分を成す斬新さや新鮮さは急速に衰えるため、今日のスクーター市場の縮小は新モデルの欠如によるところが大きい。またマニュアル変速スクーターは、燃費の点でモーターサイクルに及ばないため、後者により市場シェアを奪われている。しかしスクーター・メーカーは今会計年度、新技術を採用した新モデルを発売するとともに、モーター・サイクルのパワーとスクーターの使い勝手の良さを兼ね備えたモータースクーターと言う処女地の開拓に乗り出している。しかし、モーターサイクルが二輪車市場の80％を占め、スクーターのシェアは15％前後に過ぎないため、スクーターの販売が如何に伸びても一夜にしてモーターサイクルに取って代わようなことはあり得ないと言う。