SEAnews 2006-05-10 ArtNo.37693

【ニューデリー】過去3年間にわたりライバルのHero HondaとBajajに市場シェアを奪われ、後退を強いられていたTVS Motors Company Ltd(TVSMC)は、今年初4ヶ月間(2006/1-4)にモーターサイクル市場全体の20％の伸びを上回る30％の成長を実現、全盛時代を再現した。
エコノミック・タイムズが5月6日報じたところによると、TVSMCのモーターサイクル販売の伸びは今年に入って1月の24％、3月の30％、4月の53％と月ごとに加速しており、同社は今会計年度を通じて市場シェアを2～2.5％ポイント上乗せできるものと期待している。TVSMCのモーターサイクル市場シェアは2003－04年の16.4％から2005－06年の13％に下降していた。
TVSMCは2005年9月に100cc Star Cityを、2006年1月に150cc TVS Apacheを、それぞれ発売したが、同社のR Chandramouli副社長によると、両モデルの売れ行きは好調で、セグメント・チャレンジャーになりつつある。このため年初4ヶ月の成長基調は今後も維持できそうだ。
特に4月には6万5000台のStar Cityを販売、同セグメントのリーダー、Bajaj CT 100の7万台強に肉薄した。TVS Apacheの需要は供給を上回り、同社は増産に努めている。同セグメントは目下、Bajaj Pulsarがリードしている。
TVSMCは100～125ｃｃのエグゼクティブ・セグメントにおけるプレゼンス強化に照準を合わせており、一時同セグメントをリードしたTVS Victorの成功再現を目指している。
業界アナリストもTVSMCのモーターサイクル販売は今会計年度を通じて24％の伸びが望めると見ている。