2006-05-10 ArtNo.37691
◆Hyundai、第2エンジン工場/R&Dスタッフ増員
【ニューデリー】Hyundai Motor India Ltd(HMIL)は、2年内におよそ6億米ドルを投じてタミールナド州Chennaiに第2エンジン&トランスミッション工場を建設、またアンドラプラデシュ州Hyderabadに設ける研究開発(R&D)センターに800人のスタッフを雇用する方針だ。
エコノミック・タイムズが5月5日報じたところによると、HMILのHS Lheem重役(MD/CEO)はこの日以上の計画を明らかにした。それによると、HMILはインドを輸出ハブとする計画で、そのためには新たなエンジン及びトランスミッション製造施設を設ける必要がある。
チェンナイの第2組立工場が2007年までに稼働するなら、HMILの年間製造能力は60万台に達する。第2組立工場にはエンジン&トランスミッション製造施設を設けるゆとりが存在する。第2エンジン&トランスミッション製造施設のコストはまだ見積もられていないが、一般にこの種の施設の建設には6億米ドル前後を要する。
R&Dセンターに関しては既にアンドラプラデシュ州政府と協議しており、ハイデラバード近郊の用地が間もなく割り当てられるものと見られる。同案件の最終方針は3~4ヶ月内に決定される。同センターにはCAD(computer aided design)及びCAD分析を手掛けるスタッフ800人が雇用され、韓国の親会社のR&Dチームと協力、新モデルの開発に参画する。現在、HMILはチェンナイにスタッフ40人の小規模なR&Dセンターを既に設けている。親会社はデトロイト、ロスアンジェルス、東京、フランクフルトを含む世界各地にR&Dセンターを設けている。
HMILは毎年2モデルをインド市場に投入する計画で、数ヶ月以内に110馬力6気筒CDRiディーゼル・エンジン搭載の中型セダンVernaを発売する他、トップ・エンド・モデルSonata Emberaのディーゼル・エンジン・バージョンも近く発売する。
ディーラー網は現在の157店から今年末までに200店に拡大する。また2008年までに輸出比率を50%に引き上げる。カレンダー・イヤー2005年には25万2851台を販売、内33%を輸出した。今後も主に欧州と南アメリカ向けにSantroとAccentを輸出する。シンガポールやニュージーランド等、オセアニアの新市場開拓も目指していると言う。
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