2006-05-03 ArtNo.37640
◆ONGC、ブラジル国営石油に製油事業への出資要請
【ニューデリー】国営石油・ガス探査会社Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)は、ブラジルの国営石油会社Petrobrasに、インドにおける石油精製事業への出資を求めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月28日報じたところによると、ONGCのSubir Raha会長兼MDは27日以上の消息を語った。それによるとONGCは複数の新規石油精製事業を計画しており、エタノール技術も保持するPetrobrasにこれらのプロジェクトへの出資を求めている。
ONGCは石油精製能力を現在の年間1000万トンから2010年までに4590万トンに拡張するため、カルナタカ州のMangalore製油所を拡張する他、アンドラプラデシュ州とラジャスタン州に新製油所を設けることを計画している。
ONGCの海外子会社ONGC Videsh Ltd(OVL)はブラジルの石油鉱区の15%の権益をRoyal Dutch/Shellから約1億7000万米ドルで購入する。OVLのR.S. Butola重役によると、OVLは、2009年までに生産開始を目指す同鉱区の探査開発に別途2億3400万米ドルを投資する。
OVLはこれ以前にブラジルのBC-10鉱区の30%の権益をExxonMobilから3億3000万米ドルで購入するとともに、同鉱区の開発に別途4億9000万米ドルを投資することを約束したが、シェルが拒否権を行使したため、購入分を2分の1の15%に引き下げた経緯がある。この結果、BC-10鉱区の各社の出資率はシェル50%、Petrobras35%、OVL15%になった。同鉱区の埋蔵量は4億バレルと見積もられ、日量10万バレルの生産が可能と見積もられている。
OVLは今後もブラジルの新鉱区の探査に入札する方針だ。
Raha会長によると、ONGCはブラジルとインド国内の他、第3国でもPetrobrasと手を組むことを検討していると言う。
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