1995-11-02 ArtNo.3762
◆<馬>首相、Hicom取締役会にスムーズな再編訓辞
【クアラルンプル】マハティール首相は月曜(10/30)、HicomホールディングズBhdの取締役らと特別会議を催し、ブミプトラ・ビジネスマン、ヤハヤ・アハマド氏によるHicomの政府持ち株(32%)買収に伴う組織再編をスムーズに行うよう訓辞した。
Hicomのアブドル・ハミド・パワンテ会長は同会議後、「首相の本旨は全員が一致協力してHicomをより卓越した企業に育成せよと言うことだ」と語った。同氏によるとこの種の再編には波乱がつきものだが、首相の願いはできるだけスムーズに改編が進められ、企業や株主、経営陣に如何なる損傷も及ぼさないということである。予想される最初の変化の1つはヤハヤ氏がその持ち株に相応しい影響力を有するポストに就くことと言う。
ヤハヤ氏は一族企業のメガ・コンソリデーテッドSdn BhdがHicomの32%権益を買収した2日後の10月20日付けでHaicom取締役に指名されており、同時にディバーシファイド・リソーシズBhdのマズナ・ジャリル取締役がHicom取締役会におけるヤハヤ氏の代理に任命された。
ハミド会長は取締役会の再編に触れ更に「ダト・ヤハヤは彼の好みの経営スタイルに自分(ハミド会長)を馴染ませ、最終的にHicomの経営に重要な役割を演じるようになるだろう」とする一方、「ダト・ヤハヤの見通しや見識は取締役会により尊重されるが、如何なる提案も他の株主の利害を配慮したものでなければならない」と付言、「Hicomの再編は極めて健全に進められるだろう」と補足した。(BT:11/1)
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