2006-04-24 ArtNo.37597
◆パートナー間の紛争でHutchison Essarの公募計画遅延
【ムンバイ】パートナー間の紛争が再燃した国内第4位の携帯電話会社Hutchison Essarの10億米ドル公募(IPO)計画はさらに遅延する見通しだ。
インディアン・エクスプレスが4月22日報じたところによると、HutchisonとEssarのスポークスマンは何れもIPO計画に関するコメントを控えた。
現在Hutchison Essarには、Hutchison Telcommunications International Ltd(HTIL)が42.4%、Essar Teleholdingsが33%、Hinduja TMTが5.1%、Telecom Investment India (TII)が19.5%、それぞれ出資している。
当初IPOは2005年初に行われるはずだったが、外国直接投資(FDI)上限規制に絡む問題で繰り延べられた。しかし今回はHutchisonもEssarもIPOを通じてそれ自身の持ち分が縮小することを望まず、Essarに至ってはIPO後の持ち分拡大を目指している。上場後に持ち分を変えることは困難なため、IPO計画は再度延期されたが、IPOの遅れは7つの新サークルにおけるHutchison Essarのネットワーク構築計画にも影響を及ぼす見通しだ。
Hutchison WhampoaはHutch-Essarの親会社HTILの19.3%持ち分をエジプト企業Orascomに13億米ドルで売却したが、この結果、Orascomは間接的にHutchison Essarの9.6%の権益を手に入れた。しかしEssarグループはHTIL権益のOrascomへの売却は地元パートナーの同意を得ておらず、ナショナル・セキュリティーに脅威を及ぼすと、政府に訴えた。
HutchisonとEssarの最初の紛争は、EssarがEssar Spacetelを通じて独自に7サークルの営業ライセンスを申請した際に発生している。
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