【ニューデリー】インドにおける携帯電話新規契約者の急増は100%信じ難く、10~15%誇張されている可能性がある。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月16日報じたところによると、米国拠点の調査分析会社Yankee Groupの最新報告書は以上のようにコメントしている。
『The Yankee Group Report: Wireless/Mobile Asia-Pacific』の上級アナリスト、Farid Yunus氏によると、通常携帯電話新規契約者の数は、販売された携帯電話端末の数を下回るが、インドでは新規契約者の数が販売された携帯端末の数を上回っている。このことはセル式電話業者が報告した新規契約者の数に誇張が存在することを暗示している。政府か、他の監督組織が監査制度を設け、業者により報告された新規契約者の数をチェックする必要があると言う。
インド・セル式電話業者協会(COAI:Cellular Operators Association of India)のT V Ramachandran理事長(DG)は、この点に関して「中国でもインドと同じ調査結果が報告されている。このことは2つ以上の携帯番号を持ちながら、携帯端末は1つしか保持しない契約者が存在するためと見られる」と指摘した。同氏によると、携帯端末は一般消費者にとって依然として高価なためこうしたことが生じる可能性が存在する。したがってセル式電話会社が新規契約者の数を誇張していると言うのは必ずしも正しくない。
インド・セル式電話協会(Indian Cellular Association)の調査によれば、2005年1-12月の間には3200万ユニットの携帯端末が販売され、2005年4月~2006年3月の間のそれは3700万ユニットだった。またインド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)によると、2005年4月~2006年3月の間のセル式電話新規契約者の数は3770万人で、セル式電話の新規契約者の数と携帯端末の販売ユニット数はほぼ均衡していると言う。