SEAnews 1995-11-02 ArtNo.3757

【シンガポール】消費用電子、情報技術(IT)、通信、運輸、工業エンジニアリング業界向けフォーム／ラバー精密工学部品の製造を手掛ける地元企業アームストロング・インダストリーズ・シンガポールはシンガポール証取(SES)への上場を原則的に認められた。
1974年に設立されたアームストロングの65.7％の権益は創設者のギルバート・オン・ペンクン氏が握っている。消息筋によればケッペル・バンクが公募幹事を務め、今月中にも株式が公開される。調達された資金は国内及びマレーシア、タイにおける事業の拡張や中国、インドネシア市場への進出に充当される。マレーシアでは87年以来製造企業2社(ﾌｫｰﾑﾗｲﾝ/ﾊｰﾃﾞｨｰﾌﾚｯｸｽ)の経営を行っている他、ブリジストンと合弁でブリジストン・アームストロング・マレーシアを設立している。同社は目下新工場及び販売事務所をマレーシアに設けることを計画している。タイでは、輸出向け精密ダイカット・フォーム部品の製造を手掛けるアームストロング・ラバー・アンド・ケミカル・プロダクツCoに34％出資している。アームストロングの他、タイ企業3社が51％、ブリジストンが15％出資しているこの合弁会社は国内市場の開拓を目指し130万Ｓドルを投じて第2工場の建設を計画している。
この他、インドネシアではジャカルタ東方のブカシに、中国では無錫シンガポール工業パークに、それぞれ投資額150万Ｓドルと300万Ｓドルの製造施設の建設が計画されている。またシンガポールにはジュロンに6万平方フィートの工場を擁する他、ブキ・バトに20万平方フィートの新工場を建設中で、今年末のオープンを予定している。同社の主要顧客にはシーゲート、マクスター、エイサー、ＩＢＭが含まれる。昨年の営業額は前年比32.6％増の2840万Ｓドル、税引き前利益は18.7％増の485万Ｓドルだった。(ST,BT:11/1)