2006-04-12 ArtNo.37546
◆Nagarjuna Fertilisers、尿素製造能力の拡張計画
【チェンナイ】価格統制下にある尿素の製造を手掛けるNagarjuna Fertilisers and Chemicals Ltd(NFCL)は年産能力を120万トンから170万トンに拡大するため、政府の認可を求めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月9日、NFCL筋の消息として伝えたところによると、目下のところ、国内の肥料会社はガスの供給不足に直面、高価なナフサを代替原料として用いることを強いられている。
NFCL自身、2.14 MMSCMD(million metric standard cubic metres a day)のガス供給契約を結んでいるにも関わらず、実際の供給量は1.8MMSCMDにとどまっている。このためNFCLは肥料局(DOF:department of fertilisers)にPlant-2をガス・ベースのプラントからナフサ・ベースのプラントに転換する許可を申請しており、もし認められないなら、プラントの操業を停止することも検討している。
にも関わらずNFCLは、製造能力の拡張を計画しているが、最近、Gujarat State Petroleum Corporation(GSPC)とReliance Industries Ltd (RIL)はKrishna-Godavari(K-G)海盆で天然ガス田を発見した。同ガス田はNFCLの尿素プラントに接近しており、このことが尿素製造能力の拡張を思い立った主因とされる。
尿素の年間製造能力を120万トンから170万トンに拡張するには、3.5 MMSCMDのガス供給を確保する必要がある。このためNFCLはGSPC及びRILと長期ガス供給契約交渉を進めている。特にGSPCのガス田はNFCLのプラントから1キロ以内の近距離に位置し、2008年以降に新ガス田からガスの供給を受けられる見通しだ。
NFCLは配合肥料(complex fertiliser)の製造も計画、海外の燐酸(phosphoric acid)ソースの買収もしくは提携の可能性を探っていると言う。
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