【ニューデリー】インド企業の情報技術(IT)導入は急速に拡大しており、IT国内市場規模は2004-05年の35億米ドルから2005-06年には43億米ドル(予測値)に拡大したものと見られる。しかしその一方でコンピューターの普及率は依然として極めて低い。
デカン・ヘラルドが4月11日、ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)の調査報告を引用し伝えたところによると、譬え大企業でも従業員にコンピューターが100%行き渡っているものはほとんどなく、中小企業に至っては普及率が10~30%にとどまっている。また全てのプロセスが自動化されているものは全体の35%に過ぎず、スタンド・アローンのアプリケーションをいくつか採用しているだけのものも5%ほど存在した。
とは言え既存PCがローカルエリア・ネットワーク(LAN)に接続されていると答えた企業は、全体の67%にのぼった。
NasscomのKiran Karnik会頭によると、国内組織のITの導入は、エントリー・レベルからアドバンス・レベルまで各段階で拡大しているが、IT投資に伴う潜在的ビジネス機会が顕在化し、投資利益が実現するには一定の懐妊期間を必要とする。産業界はITの導入とIT投資を継続し、成長曲線を維持せねばならないと言う。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとインディアン・エクスプレスが11日報じたところによると、Nasscom理事会はSatyam Computer Servicesの創設者で同社会長のB. Ramalinga Raju氏をNasscom新会長に、CognizantのLakshmi Narayanan社長兼CEOをNasscom新副会長に、それぞれ指名した。