【ハイデラバード】インド政府はマハラシュトラ州Mumbai/アンドラプラデシュ州Hyderabad/カルナタカ州Bangaloreにおける地下鉄(metro rail)プロジェクトを承認するとともに、様々な州で手掛けられる地下鉄プロジェクトに『viability gap funding(実行能力不足補填融資)』を行う方針を決めた。
デカン・ヘラルドとインディアン・エクスプレスが4月8日伝えたところによると、インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)が7日当地で主催した公共民間協力を通じた都市インフラ再開発に関する『Cityscapes 2006』と題する会議の席上、Jaipal Reddy都市開発相は以上の消息を語った。同相によるとハイデラバード/ムンバイ/バンガロールの地下鉄計画は直ちに着工でき、広軌あるいは標準軌道の何れを採用するかは、州政府の判断に委ねられる。Indian Railwaysは、各州の地下鉄プロジェクトは広軌に統一すべきだとの立場をとっているのに対し、少なからぬ州当局は標準軌道の採用を希望しており、このため中央政府は認可を繰り延べてきた。
中央政府はまた、政策の重点を個人交通(personal transport)から公共交通(public transport)にシフトした『全国都市交通政策(National Urban Transport Policy)』を承認した。
Reddy都市開発相は昨年12月にスタートした5万クロー(US$11.96億)の『ジャワハルラル・ネール全国都市復興計画(JNNURM:Jawaharlal Nehru National Urban Renewal Mission)』に触れ、「州政府はJNNURMに呼応し都市行政サービス部門に改革を加えねばならない」と指摘した。それによると、取り分け開発の遅れた州はJNNURMの恩恵を享受できると言う。