2006-04-10 ArtNo.37528
◆Tata、Idea持ち分をBirla/Maxis何れかに売却
【ニューデリー】Tata Groupは、マレーシアのテレコム企業、Maxis Communications Berhadのオファー価格と同額で、Idea Cellular持ち分をAditya Birla Groupに売却することを認めるものと見られ、Idea Cellular持ち分を巡るビルラ/タタ両グループの非難の応酬は間もなく収束するものと予想される。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月9日伝えたところによると、MaxisはTelekom Malaysia及びオーストラリアの銀行Macquarieを通じた某投資家のオファーを上回る1株41ルピーの一番札を入れ、総額約4000クロー(US$8.96億)で、Tata IndustriesからIdea Cellularの48.14%権益を買い取ることを提案した。
しかしIdea Cellularの50%を超える支配権益を握るビルラはタタがMaxisにIdea持ち分を売却することに拒否権を行使、Maxisのオファー価格と同額でIdea Cellular権益を買い取る意思を表明した。
セル式電話ライセンス規則の下、単一のプロモーターは同一サークルの複数のセル式電話会社の10%以上のシェアを保持することができない。しかしタタ・グループ傘下のTata TeleservicesはIdea Cellularと同一のサークルで営業している。このためビルラ・グループはタタ・グループがIdea Cellular権益を保持するのは違法と訴えていた。
しかしタタはいわゆるTata Groupと称する単一の組織が存在する訳ではないため、違法には当たらないとする一方、Idea Cellular持ち分は適当な時期に適切な価格で売却するとの立場を表明していた。
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