2006-04-03 ArtNo.37474
◆Intel、AP州ファブ事業にUS$3200万出資
【ハイデラバード】Intel Capital社長も務めるIntel CorporationのArvind Sodhani上級副社長は3月29日、アンドラプラデシュ州のY S Rajasekhara Reddy首席大臣にNano-Tech Silicon India Ltd(NTSI)に3200万米ドル出資するとともに、ウエハー・ファブ計画の技術パートナーを務める意向を伝えた。
ビジネス・スタンダードが3月31日報じたところによると、Sodhani氏はこの日、韓国企業Intellect Inc.のJune Min会長とともにReddy首席大臣と会談、州政府の出資を含むファブ計画の詳細を協議した。首席大臣は席上、州政府が同プロジェクトに2400万米ドルを出資するとともに、インフラストラクチャーを整備し、税制優遇措置を適用する方針を明らかにした。消息筋によると、この日の協議で主要な問題が解決したため間もなく正式な覚書が調印される見通しだ。
州政府は当初、Unit Trust of India (UTI)やインテルと同様、3200万米ドル出資するはずだったが、会議の席上、首席大臣は第1期計画に800万米ドル、第2期計画に1600万米ドル、合計2400万米ドルのみを投資する考えを表明した。州政府が投資額を縮小した理由は伝えられていない。州政府はまた他のパートナーが投資するのを見届けた後で、初めてその資金を注入する方針を明らかにした。
この日の会議にはUTI代表、Nuziveedu Seeds LtdのPrabhakar Rao重役(MD)の名代Koteshwar Rao氏、Viay ElectricalsのDasari Jairamesh会長等も参加した。これらの企業は何れもプロジェクトへの出資を予定しており、その額はインテルのそれを上回る4000万米ドル以上と予想される。この他、NTSIは地元の家電大手Videoconに8000万米ドル以上の出資を求めているとされる。
プロジェクトの投資額は6億米ドル、NTSIの自己資本は当初1億6000万米ドルと見積もられていたが、投資規模の拡大にともない、資本構造にも修正が加えられるものと見られる。
Intellect Incのチーフ・プロモーターを務め、世界各地に8つのファブ施設を設けた実績を有するMin氏は2004年12月、ハイデラバードに半導体ファブを建設する合弁会社を組織する覚書を州政府と交換、その後NTSIを設立した。
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