【ニューデリー】National Mineral Development Corporation (NMDC)は、トン当たり47~50米ドルの市場価格に4~5米ドルのプレミアムを上乗せしてハイ・グレード鉄鉱石を輸出している。このため鉄鉱石の輸出が規制されるなら業績に影響が出る見通しだ。
インディアン・エクスプレスが3月27日伝えたところによると、その反面地元の製鉄業者、取り分け海綿鉄業界は規制の恩恵を受ける。これらの業界は原料としてハイ・グレードな鉄鉱石を必要としている。
Ram Vilas Paswan鉄鋼相によると、輸出規制は国内鉄鋼産業の持続的成長確保を目指したもので、政府は全面的な輸出禁止は望んでいない。インドの年間鉄鋼生産量は向こう数年間に1億1000万トンに拡大するものと見られ、その時には1億7600万トンの鉄鉱石を必要とする。鉄鉱石の年間生産量も現在の1億4200万トンから拡大するものと見られるが、輸出可能な余剰能力は縮小せざるを得ない。
政府はNMDCの輸出量を引き下げるとともに、2006-07年の鉄鋼年産量を現在の2700万トンから20%ほど引き上げることを目指している。Bailadila 11BとKumaraswamy両鉱山の年産量が各100万トン引き上げられると言う。