【ニューデリー】可変給与あるいはリスク折り込み給与が、銀行/金融、情報技術(IT)/IT対応サービス等の部門で潮流になっていると伝えられているが、製造業部門もリスク折り込み給与に同レベルもしくはより大きな関心を抱いている。
インディアン・エクスプレスが3月23日、人材コンサルタント会社Hewitt Indiaの報告を引用し伝えたところによると、2001年には製造業企業の11%が可変給を採用していたが、2005年の同比率は16.2%に4.2%ポイント・アップした。同期間にIT部門では2.8%ポイント、金融サービスでは4.3%ポイント、テレコムでは3.8%ポイントの上昇が見られた。特に製造業の上級管理職に関しては同比率がIT、ITES、銀行等の部門と同レベルに達しており、こうした潮流は今後も持続するものと見られる。
Ma Foi Management ConsultantsのK Pandiarajan重役(MD)によると、自動車コンポーネント業界や生命科学業界も製造業の一部だが、これらの業界のサラリーは、ホスピタリティー業界や観光業界等のサービス部門以上に競争力を備えている。サービス業と製造業は相互に隔てあう部門と言うよりは、相互補完しあっており、例えば工業デザイン部門はサービス部門であると同時に製造業の一部門でもある。このため製造部門のサラリーがサービス部門と同様の傾向を辿っても不思議はないと言う。