SEAnews 2006-03-27 ArtNo.37442

【シンガポール】インドのテレコム・タイクーン、Sunil Mittal氏に率いられる複合企業Bharti Enterprisesは、英国のスーパーマーケット・グループ、Tesco Plcと食料雑貨チェーンを設ける交渉を進めている。
デカン・ヘラルドが3月22日、ロイター通信の報道を引用し伝えたところによると、Bharti幹部は「複数のグループと交渉しているが、Tescoはフロント・ラナー」と語った。両社は既に業務関係を有し、BhartiはTescoに生鮮品を納入している。両社の合弁協議がまとまれば、Tescoは2500億米ドルのインド小売り市場に足場を築くことができる。同幹部は、「合弁事業の当初投資額は約1億米ドルだが、10億米ドル以上に拡大される可能性がある」と語ったが、Tesco筋は以上の消息にコメントを控えた。
これ以前にBharti EnterprisesのSunil Mittal会長兼MDは、マスコミに小売りビジネス進出を検討していることを明らかにするとともに、数ヶ月以内に方針を決めると語ったとされる。
BhartiグループはTescoの他、Wal-MartやCarrefourとも同様の交渉を進めているものと見られる。BhartiはTescoとインドにおける小売り合弁交渉を進めており、当初投資額は14億米ドルとも報じられている。Tescoはカルナタカ州Bangaloreに後方支援業務や非食品購買業務を手掛けるオフィスを設けている。