2006-03-27 ArtNo.37430
◆国営電話会社、US$50億GSM機器購買入札募集
【ニューデリー】国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd(BSNL)は4550万回線、総額40億~50億米ドルの携帯電話機器購買入札を募集した。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが3月23/24日報じたところによると、BSNLは向こう3年間に6350万回線のGSM網を構築する計画で、この内1800万回線についてはクオーター制度に基づきIndian Telephone Industries Ltd(ITI)-Alcatel合弁チームに発注することが決まっている。残りの4550万回線が競争入札を通じ最低価格をオファーした2社に発注される。
BSNLのA.K. Sinha会長兼MDは、「新たに敷設される回線の25%は第3世代(3G)の技術を採用したものになり、同比率は段階的に50%に引き上げられる」とするとともに、「契約発注までには3Gサービス用周波数帯が割当られるものと確信している」と付言した。
BSNLは入札者に独自の、もしくは契約製造方式を通じて国内に製造拠点を設け、各機器の国内における付加価値成分を30%以上に維持するよう義務づけている。
しかし、既にインドに製造拠点を設けることを約束した通信機器メーカーは、BSNLとの契約のために投資を約束をしたにも関わらず、実際に契約を獲得できるのは僅か2社に過ぎないため、不安を抱いている。
Nokia、Ericsson、ZTE、Huawei、Motorola等の入札が予想される。中国の通信機器メーカーHuawei Technologiesは、昨年11月、期日内にCDMA(code division multiple access)機器を納入することができず、140クロー(US$3135万)の銀行保証を没収されたが、3年間の入札禁止とBSNLのブラック・リストに掲載される処分を免れた。BSNLはこの種の罰則を科す際、電信局(DOT:department of telecommunications)の承認を得ねばならないが、消息筋によると、BSNLが一連の書簡をDOTに提出したにも関わらず、DOTは同問題の処理を4ヶ月にわたりペンディングして来た。この結果、BSNLはHuaweiに対する如何なる処分も行わず、新たな入札を募集した。Huaweiは、BSNLが先々週募集した250万回線のCDMA機器入札にも再度応札することができると言う。
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