1995-11-01 ArtNo.3743
◆<星>Acma、ノーテルとモデムメーカーHayes権益買収
【シンガポール】シンガポールの電子/通信会社Acmaは、カナダのノーザン・テレコム(ノーテル)と組んで、米国拠点のヘイズ・マイクロコンピューター・プロダクツ・インクの49%権益を買収する。
アクマが月曜(10/30)発表したところによれば、同社とノーテルは各24.5%の権益をそれぞれ1750万米ドルで買収することで、ヘイズと合意に達した。残りの51%の権益は同社創設者のデニス・ヘイズ会長が保持するが、取引が最終的に成立するまでの1年以内にアクマとノーテルはそれぞれその持ち株比率を最大30.1%まで引き上げるオプションを認められている。これには各400万米ドルの投資が必要とされる。またヘイズは向こう2年間に証取に上場される。アトランタ拠点のヘイズは世界第2位のモデム会社で、昨年9月末締め営業額は2億6600万米ドルにのぼるが、昨年11月に会社更生法(USチャプター11)の適応を申請しており、以上の取引は米国破産法廷の承認を必要とする。ヘイズ権益買収には他社も関心を寄せていたが、既存経営陣の管理体制維持を配慮したアクマ・チームの買収案がヘイズの既存株主らに支持された。ヘイズは既に業務の建て直しに成果を上げており、業界アナリストは2年後に上場されれば、その時価総額は4億~5億米ドルに達し、アクマは400%の投資収益を得られるものと予想している。
アクマはこれ以前にやはり米国拠点のシリコン・チップ・メーカー、パラダイム・テクノロジーの権益を買収、今年6月に同社をナスダックに登録し、多額の投資収益を実現している。(ST,BT,LZ:10/31)
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