SEAnews 2006-03-24 ArtNo.37428

【ムンバイ】韓国の耐久消費財メーカー、Samsungは、2005年のエアコン販売で地場コングロマリットTataグループ傘下のVoltasを陵駕した。
インディアン・エクスプレスが3月23日、市場調査会社ORG-GsKの統計を引用し報じたところによると、3000クロー(US$6.72億)のインド・エアコン市場におけるSamsungの2005年のシェアは前年の12％から20％にジャンプしたが、Voltasのそれは14％から16％に2％ポイント拡大したにとどまった。昨年はやはり韓国のLGが37％のシェアでトップの座を守った。
Voltasは、韓国企業の攻勢に耐えきれず、既に冷蔵庫市場から撤退している。最近、エアコン市場に参入した地元プレーヤー、Godrejがこうした厳しい競争に耐えられるか否かが注目されている。とは言え年間140万ユニットの市場は年率18～20％の成長を遂げており、新参者が生存する余地は残されている。
ORG-GfKのBhuwan Singh取締役によると、3000クローの市場の内、1800クローはルーム・エアコン(room AC)、1200クローは法人向けエアコン(institutional AC)市場になっている。2003年にはLG、Voltas、Samsung、Hitachi、Carrier、Blue Star、National、Whirlpool、Electrolux等、多くのプレーヤーが割拠した。Blue Star、Carrier、Voltasは法人市場の主要プレーヤーではあるが、家庭用エアコン部門にさしたるプレゼンスを有しない。後者市場は韓国企業により支配されている。
Voltas LtdのKJ Jawa副社長(AC部門)によると、インドにおけるエアコンの普及率は依然2％に過ぎない。ボリューム販売を拡大するため、同社は今年農村市場の開拓に力を入れ、ディーラーを1500店増設すると言う。
Samsung IndiaのRavinder Zutshi副MDによると、今年1月に新たにエアコン16モデルを発売した同社は、市場シェアを28％に拡大することを目指していると言う。