2006-03-20 ArtNo.37403
◆Tata Steel、NatSteelの中国・豪州施設拡張
【ジャムシェドプル】Tata Steel Ltd(TSL)はシンガポール拠点の子会社NatSteel Asia (NSA)の中国およびオーストラリアの施設を拡張している。
インディアン・エクスプレスが3月18日報じたところによると、TSLは2005年2月、NSAを通じてNatSteelを買収した。NatSteelは、他のパートナー5社余りとシンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、中国等に異なる法人を設け、営業活動を展開している。
しかしNSAのNatSteel買収の過程で中国ビジネスは、現地当局の認可が得られず買収対象から除外された。このためNSA傘下の鉄鋼プラントの年間キャパシティーは当初の200万トンから170万トンに縮小した。
TSLのT Mukherjee副MDによると、中国とフィリピンのユニットを除き、NSA傘下の鉄鋼プラントはフル稼働している。中国のワイヤー工場には新製造ラインを増設しており、キャパシティーは今年中に40%拡大する。
ベトナム、インドネシア、タイ、フィリピン等、東南アジア諸国におけるTSLの成長の潜在性は大きい。ベトナム等、東南アジアの一部の国の鋼材消費は年率10%以上の成長を遂げている。インドネシアの国民1人当たりの鉄鋼消費は極めて低かったが、今や急速な成長を遂げ始めた。同社はタイとフィリピンの潜在性にも注目していると言う。
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