SEAnews 2006-03-15 ArtNo.37374

【ニューデリー】Voltas Ltdは2006－07年には150万ユニットに達すると見られるインドエアコン市場におけるシェアを現在の16％から20％に拡大することを目指している。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレスが3月13／14日報じたところによると、Voltasは広告活動や小売りチェーン拡張のため26クロー(US$582万)の予算を準備しており、ディーラー網を現在の2000店から3500店に、フランチャイズ店を現在の350店から500店に拡大する。
昨年SEC B及びSEC C都市をターゲットに1万ルピー以下のウィンドー・エアコンを売り出した同社は、1万ルピー以下のスピリット・エアコンも発売した。SECは社会経済分類(socio-economic classifications)の略で、世帯主の学歴と職業を基準に都市住民を、A:上流、B:中流の上、C:中流、D-E:下流等に分類している。
Voltasは、この種の小規模都市に照準を合わせた『India ka Dil, India ka AC』と言う広告キャンペーンを展開している。VoltasのK J Jawa上級副社長によると、この種の市場は昨年のボリューム販売に30％貢献、2006－07年には40％に拡大するものと見られる。
Voltasは1万ルピー以下のウィンドー及びスプリット・モデルを含む、9990～4万6000ルピーの価格帯のエアコン6モデルを販売している。2005－06年の販売台数は前年比46％増の20万台を記録、業界平均の22～23％の成長を上回った。2006－07年には30万台の販売を目指している。
ダドゥラ・ナガール・ハベリ州のDadraに設けた工場はエアコンを年間20万台、商用冷機を同4万台製造できる。ウタランチャル州Pantnagarの新工場は今年6月までに商用冷機、10月までにエアコンの製造を開始する。同工場は年間30万台のエアコンを製造できる。
Voltasはまた住宅用冷凍庫やホテル／パブ／住宅向けワイン・クーラー等の新製品の発売を梃子に、商用冷機の販売台数を、今会計年度の4万台から来年は5万2000台に拡大する計画で、Pantnagar工場は来年からこれらの新製品の生産を開始する。
インド・エアコン市場では昨年、VoltasとSamsungがシェアを拡大、マーケット・リーダーのLGのシェアは33％から31％に下降したと言う。