【ニューデリー】Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)取締役会は3日、子会社Mangalore Refinery and Petrochemicals Ltd(MRPL)の精製施設アップグレードに8000クロー(US$17.91億)を支出することを承認した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダードが3月5/6日報じたところによると、プロジェクトは3年半で完成し、MRPLの年間精製能力は現在の969万メートル・トンから1500万メートル・トンに拡大する。これによりマンガロール製油所は公共部門の単一の施設としては国内最大規模になる。低コストなサワー及び重質原油の精製比率が高められ、プロピレンやEuro-III/Euro IV基準を満たしたガソリン及びディーゼル等、高付加価値製品の製造能力が拡大するため、ボトムラインの顕著な改善が見込まれる。プロピレンの年産量は30万トン、ハイエンドなGroup II(plus)とGroup III LOBS(Lube Oil Base Stock)の年産量は25万トンに達する。
一方、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月27日報じたところによると、ONGCは、子会社のMRPLとともに、MangaloreにおけるSEZ計画に向こう5年間に3万5000クロー(US$78.37億)を投資する。
同プロジェクトを進めるため、特殊会社(SPV:special purpose vehicle)、Mangalore SEZ Ltdがカルナタカ州Bangaloreに設立された。New Mangalore Port Trust(NMPT)も、海運及び道路交通省の認可を得た上、SEZ計画に投資することを希望しており、参加が決まれば、Karnataka Industrial Area Development Board (KIADB)の23%の持ち分をシェアすることになる。
SEZには液化天然ガス(LNG)再ガス化プラント、発電所、銀行、通信施設等が設けられる。SEZは2450エーカーの土地に設けられる予定で、KIADBは既に840エーカーの土地を収用済みと言う。