1995-10-31 ArtNo.3731
◆<星>地元兵站サービス会社YCH、年商S$3億目指す
【シンガポール】地元兵站サービス会社のYCHグループは事業の地域化と国内業務の拡張を通じて2000年までに年商3億Sドルの実現を目指している。
YCHグループのロバート・ヤップ重役(MD)によると、同社の昨年の年商は6000万Sドルで、向こう5年間に年率33%の成長が見込める。依然として同社のビジネスは国内業務が中心だが、目下域内事業の積極的な拡張を図っており、5~10年内には域内事業が営業額の50%を占める見通しだ。同社が域内事業に乗り出したのは1993年にペナン・デベロプメント・コーポレーションと合弁でペナンに1500万Sドルの流通センターを設けたのが最初で、その後ヌグリ・スンビラン州王族とマレーシア初の40フィート保税トラック・サービスを手掛けるムルワル・ロジスティクスを設立、昨年は中国パートナーと2000万Sドルの合弁事業、上海YCHディストリパーク・プロジェクトに着手した。また今年9月にはマレーシアのブーステッド・ホールディングズに、先端情報技術を駆使した2900万Sドルのディストリビューション・センター・システムを供与するライセンス契約を結んだ。この他、中国の天津、インドネシア、台湾における事業交渉も進められている。顧客の進出するところにはどこにでも赴くのが同社のモットーで、マレーシア進出も、その実ソニーの要望に基づくものと言う。
シンガポール国内では既存のトゥアス・ロード・ディストリパークに5000万Sドルを投じて全自動倉庫施設を設ける計画が進められており、これにより同パークのキャパシーティーが1997年までに今日の5万パレットから10万パレットに拡大される。同社は目下ヒューレット・パッカード、デュポン、アイワ、ロシュ、ベクトン・ディキンソン等の製造会社にセントラル・ディストリビューション・センター・サービスを提供している他、運送、保税トラック、流通/倉庫ビジネス用IT(情報技術)サービス等を手掛けていると言う。(BT:10/30)
|