1995-10-31 ArtNo.3730
◆<星>Comdex96会場の3分の1が既に予約済み
【シンガポール】Comdex/Asia95最終日の先週土曜までに、来年の展示予約を行った企業が70社以上を数え、予約展示スペースも4500平米と、1万2000平米の会場の3分1以上に達した。
来年の出展コストは今年に比べ10%ほど割高となっているが、一部の予約者は今年を上回るスペースを予約していると言われ、こうした点からも、今回の展示会の成功のほどが窺える。主催者側によると、展示スペースの賃貸料だけでも今年の平米当たり420Sドルから来年は460Sドルに値上げされると言う。これ以前のシンガポールにおけるこの種のショーがPC(パソコン)や周辺機器のバーゲンセールの場と化したのに対して、Comdex/Asia95を共催したシンガポール・コンピューター産業連盟(SFCI)、ソフトバンク・コムデクス・インク、タイムズ・コンファランス&イクシビションは、ビジネス参観者に照準を合わせた運営を行い、一定の成果を収めたようだ。Ingram Microの幹部は「コーポレート・リセーラーを含む良質な参観者が詰めかけ、成果は良好」と指摘、ロータス・デベロプメント幹部も「これまでのどのショーよりも多くの近隣諸国の参観者が訪れた」と期待を上回る成果に満足の意を表明した。また今回の展示会は商談やビジネス提携のプラットフォームとしての役も果たしたようで、米国拠点の電圧変動保護装置メーカー、パナマックスの幹部は、キヤノンとのディストリビューター契約がほぼまとまった他、タイのディラー3社とも契約調印こぎ着けたと語った。しかし、一部の出展者は、確かにリテール・ショーではないにしろ、依然エンド・ユーザー志向が目立ち、再販業者に重点がおかれた米国の秋季Comdexとは大きな隔たりがあると指摘した。(BT:10/30)
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