1995-10-31 ArtNo.3729
◆<星>パッカード・ベル、製造/流通拠点構築で大型投資準備
【シンガポール】米国パーソナル・コンピューター(PC)メーカーのパッカード・ベルはシンガポール及びマレーシアに製造及び流通拠点を構築するため、向こう数年間に大型投資を準備している。
パッカード・ベルがシンガポールに製造拠点を設ける計画をしているとの噂に触れ、同社のリム・フアットセン副社長兼アジア太平洋地域担当重役(MD)は、「製造拠点の第1候補地はマレーシア北部で、シンガポールには域内のディストリビューション・センターの建設が検討されている」と語った。同氏によると、シンガポールには電話支援スタッフ4000人が勤務する米国ソールトレークのテレフォン・テクニカル・ナーブ・センターに倣った施設を設ける計画で、目下域内の何カ国をリンクするかが検討されている。製造拠点に関しては、地代と労働コストが主要な検討要因となる。ペナンとクダ州が候補に上がっており、仮にペナンに製造拠点が設けられれば、シンガポールには流通拠点が設けられる。しかしクダ州に製造拠点が設けられる際には、運営上の問題からシンガポールへの流通拠点設置計画に再考が加えられる可能性がある。製造/流通拠点に関しては1カ月以内に発表が行われる見通しと言う。同氏は製造拠点の規模に言及しなかったが、消息筋は10万平方フィート前後と予想している。パッカード・ベルは今年3月シンガポールにアジア太平洋地域営業本部を設けている。(ST:10/30)
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