2006-02-24 ArtNo.37261
◆BSNL、3Gガイドラインの遅れでメガGSM入札延期
【ムンバイ】国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd(BSNL)の6000万GSM(Global System for Mobile)回線敷設入札は、政府の第3世代(3G)通信ガイドラインが発表されないため、遅延している。
インディアン・エクスプレスが2月23日、BSNL筋の消息として報じたところによると、6000万回線の25~30%、およそ1500万回線が3G方式になり、金額の上でも25~30%を占める。このため入札は政府が3Gガイドラインを発表した後に募集される。
通信機器業界筋によると、GSMの1回線当たりのコストが3000ルピー前後であるのに対して3Gのそれは約4000ルピーと見積もられる。
総コスト50億米ドルと言われるBSNLの6000万GSM回線の敷設入札は当初、1月に募集されるはずだったが、一度ならず延期されている。BSNLのRL Dube取締役によると、2月には募集されるものと予想されたが、いまだにその兆しが見られない。Dayanidhi Maran情報技術(IT)通信相は先頃「2006年3月に3G市場を開放する」と語ったが、そうなれば、入札は4月に持ち越されることになると言う。
2G方式の通信速度が10Kbps(キロビット毎秒)、2.5Gが144 Kbpsであるのに対し、3Gのそれは2 Mbps(メガビット毎秒)に達する。
3Gガイドラインの発表は、GSMとCDMA(code division multiple access)の帯域配分や帯域料を巡る論争に巻き込まれ、遅延している。タタ・グループのRatan Tata氏は、市場に参入するものの真剣さを確保する上からも1500クロー(US$3.36億)の参入料(entry fee)を徴収すべきだと主張しているが、BhartiグループのSunil Mittal氏は参入は無料にすべきだと述べている。
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