2006-02-22 ArtNo.37237
◆Visa Steel、公募資金をUS$2.54億拡張計画に充当
【チェンナイ】Visa Steel Ltd(VSL)は株式公募により調達した資金の一部をオリッサ州における年産50万トンの特殊鋼及びステンレス鋼製造施設の建設費、1136.2クロー(US$2.54億)の一部に充当する計画だ。
ビジネス・スタンダードが2月21日報じたところによると、VSLのVishambhar Saran会長は公募計画に関する記者会の席上、以上の消息を語った。それによると額面10ルピーの株式3500万株を100%ブック・ビルディング方式で公募する。公募価格は1株52~57ルピーに設定されており、最大199.5クロー(US$4467万)の資金を調達できる。公募期間は2月23-27日。VSLはこの他銀行コンソーシアムから、年利8.5%、返済期間8年のタームローン、745クロー(US$1.67億)を借り入れることで合意している。
VSLは、オリッサ州Kalinganagar工業コンプレックス内の既存工場に、クロム鉄プラント、海綿鉄プラント、廃熱発電施設、特殊鋼/ステンレス鋼プラント、関連インフラ施設を増設する。プラント及び機械の購入・据え付けに680クロー(US$1.52億)、土木・建設工事に188.6クロー(US$4223万)、プロジェクトの立ち上げ/設計/エンジニアリング/準備費用/偶発事故準備/利子負担等に別途260クロー(US$5822万)が必要とされる。
VSLは2003年12月26日にオリッサ州政府と年産35万トンの鉄鋼プラントを増設することに関する覚書を交換した。同プロジェクトの規模は年産50万トンに拡張されたが、オリッサ州政府との覚書は2005年12月25日に期限が切れた。VSLは覚書の延長を申請しているが、州政府は認可を保留している。州政府は、同覚書の下、原料と用地の供給等の面で支援を約束していた。仮に覚書の更新が認められなかった場合、VSLのプロジェクトは影響を受ける。しかし既存施設の390エーカーの用地は長期リース契約が結ばれており、州政府は2005年11月に別途132.98エーカーの土地を同社に配分した。このため仮に覚書が更新されなくても用地は既に確保していると言う。
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