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1995-10-30 ArtNo.3721
◆<馬>経済成長、来年は8.5%に減速
【クアラルンプル】マレーシアの今年の国内総生産(GDP)成長率は9.6%と見込まれるが、来年は8.5%に鈍化、中期的成長目標に一致する見通しだ。
マレーシア政府が27日発表した年次経済報告書によれば、製造業の成長率は今年14.7%、来年は13.3%と見込まれ、同部門のGDPに占める比率は昨年の31.6%から今年の33.1%、来年の34.6%に拡大、GDP成長率への貢献も昨年の47.9%から来年の52.1%に上昇するものと見られる。
サービス部門の未成熟が今年の181億Mドルの予想経常赤字の主因とされているが、同部門の成長率も昨年の9.7%から今年の8.9%、そして来年の8.1%へと鈍化が予想されている。
また今年最高の15.2%の成長を記録した建設部門は来年は11.8%の成長にとどまりそうだ。
投資に関しては、約定額の半ばを占める製造部門に頭打ちの兆候が生じている。政府は昨年僅か2.2%の伸びにとどまった製造業投資が今年は19.6%の成長を見ると予想していたが、今年初7カ月の投資承認額は15.2%の縮小を見た。同期には地元投資が70億Mドルと、横這いだったのに対し、外人投資は30.6%の顕著な減少を見た。
年初8カ月の主要輸出市場はシンガポール、米国、欧州、日本で、それぞれ総輸出の20.7%、20.1%、14.3%、12.6%を占めた。シンガポール向け輸出の成長は輸入の成長を上回り、黒字が昨年同期の60億Mドルから87億Mドルに拡大した。
失業率は2.8%に下降、来年も実質的な完全雇用状態が見込める。こうした中で年初7カ月の製造業の実質賃金は9.7%アップ、昨年同期の上昇率6.8%を上回った。同期の生産性は2.8%アップ、この結果単位労働コストの上昇率は6.8%となった。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:10/28)
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