1995-10-30 ArtNo.3720
◆<馬>経常/開発予算M$554.67億、連続3年収支均衡
【クアラルンプル】マレーシアの新年度予算案は経常412億6600万Mドル、開発142億100万Mドル、総額554億6700万Mドルと、現行年度予算を2.4%上回る。
アンワル副首相兼蔵相は27日に新年度予算案を国会に上程するに当たり、同予算案に盛り込まれた策略として、以下の4点を掲げた。1)低インフレ下の経済成長実現、2)サービス部門の強化、3)科学技術の向上と人的資源開発、4)社会的発展の持続。
同予算案では減税措置や経常/開発支出の拡大に関わらず、3年連続の収支均衡が実現されている。政府財政の経常黒字から公共部門の貯蓄の国内貯蓄に占める比率が38%に拡大、政府財政の健全化に寄与している。新年度の歳入は543億7600万Mドルと、今年度比7.9%の拡大が見込まれているが、これは国内経済の堅調に伴うものである。総支出と債務返済後、21億Mドルの余剰が見込める。しかし同余剰には新年度予算に盛り込まれた減税措置に伴う4億3700万Mドルの歳入減は折り込まれていない。
世界経済の基盤が強化され、開発活動も積極的なことから、マレーシア経済は来年も8.5%の成長を遂げ、製造業は13.3%、建設業は11.8%、サービス業は8.1%成長が見込める。また民間投資の国内総生産に占める比率は16.2%と予想されると言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:10/28)
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