SEAnews 2006-02-15 ArtNo.37192

【ニューデリー】デジタル・イメージング市場が年々成長を加速する中で、Sony、Canon、Kodak等はカメラ・フォーンを卒業した消費者によるデジタル・カメラ購入ブームが生じるものと期待している。
エコノミック・タイムズが2月13日報じたところによると、市場調査会社IDCは、1000クロー(US$2.24億)のデジタル・イメージング市場が、昨年の25万ユニットから今年は50万ユニットに成長する一方、アナログ・カメラ市場はほどほどの200クロー(US$4478万)前後と予想している。
Canon IndiaのAlok Bhardawaj副社長によると、モバイル・フォーンは、撮影装置を内ポケットに忍ばせることを可能にし、誰でもデジタル・カメラを手にすることができるようになった。同カテゴリーはそれ自体大きなビジネスに成長したが、モバイル・フォーン・ユーザーは新たなデジタル・フィーチャーが追加されるなら、一層の資金を投じる準備ができている。エントリー・レベルのデジタル・スチル・カメラは7000ルピー前後と、中クラスのモバイル・フォーンと同レベルだが、まだコモディティー化するには至っていない。しかしSony Indiaの中沢氏によると、次期会計年度に輸入関税が引き下げられるなら同市場の競争が過熱する見通しだ。
目下のところ、デジタル・スチル・カメラ市場は、コダックがトップに立ち、キヤノンとソニーが2位の座を争っている。デジタル・カムコーダーはソニーが群を抜き、キヤノンとJVCが2位と3位につけている。またデジタル一眼レフ(SLR)はキヤノンがリード、ニコンとオリンパスが急追している。
ソニーがテレビ・コマーシャルに力を入れれば、キヤノンはロードショーを積極化している。現在都市部におけるカメラの普及率は35％、農村部は15％で、コダックは都市部ではデジタル・スチル・カメラを、農村部ではアナログ・オートマチック・カメラを販促している。キヤノンは従来の写真店小売りチェーンのみに依存していたのでは不十分と悟り、E-mart、Hyper city、Metro等、多元的小売り業者との提携構築に乗り出した。そのチェーン店を700店に40％ほど拡張したソニーは、カメラ・ショップ・パートナーを物色、デジタル・キオスク網を2倍に拡大することを目指している。