2006-02-15 ArtNo.37189
◆組み込みソフト、08年までにUS$110億産業に
【バンガロール】インドの組み込みソフトウェア技術(embedded technology)部門は成長の波に乗り、2008年までに80億~110億米ドルの市場規模を備えるものと見られる。
エコノミック・タイムズが2月13日伝えたところによると、カルナタカ州Bangaloreで催された組み込みソフト技術に関する3日間の国際会議を主催したInfinite ExpositionのGeorge Johnson取締役は、Nasscom-McKinsey報告書を引用し以上の見通しを語った。同氏によると、インドの情報技術(IT)企業は組み込みソフトウェアやオフショア製品を含む製品工学(product engineering)サービスを通じて2004年に23億米ドル余りを稼いだ。現在の世界市場規模は250億米ドルと見積もられ、年率20~30%の成長を遂げている。
Free Scale Semiconductor India Limitedのカントリー・マネージャー、Ganesh Guruswamy取締役によると、組み込みソフト技術産業は、耐久消費財、携帯電話、コンピューター、自動車産業と平行して成長している。消費財、二輪車、四輪車の世界的市場の1つに数えられるインドでは、これらの部門における組み込みソフト技術の応用が、同産業の成長の原動力になっている。
American Megatrends IndiaのJayaram Krishna重役(CEO)によれば、様々な電子玩具の登場も組み込みソフト産業の成長に拍車をかけており、国防産業における組み込みソフトの需要も大きい。
Guruswamy氏も、Jayaram氏も、組み込みソフト業界が直面する問題として、中核となる人材を如何に確保するかと言う点を指摘した。今日、教育・訓練機関は基礎理論を教えているに過ぎず、業界が必要とする技術を身につけた人材の育成はなされていない。このため組み込みソフト業界は、スタッフの訓練に数年を費やしている。この種の中核人材の需要は年間5000人にのぼるものと見られる。
この他の課題としては、地元のニーズに合わせたアプリケーションのカスタマイズが指摘された。インバーター部門における組み込みソフトの需要は大きく、地元のニーズに合わせてカスタマイズされたシロモノ製品やコンピューター等の需要も大きいと言う。
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