【ムンバイ】インドの情報技術(IT)及びIT対応サービス(ITES)部門の輸出は、今会計年度第4四半期も、過去3四半期同様力強い成長が維持されものと見られ、通年では昨年比32%増の234億米ドルに達する見通しだ。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダードが2月10/11日伝えたところによると、ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM: National Association of Software and Service Companies)は9日、以上の見通しを発表した。しかし同予想成長率は昨年実績を6%ポイントほど下回っている。
NasscomのKiran Karnik会頭によると、IT&ITES産業の輸出は30~32%の成長基調を維持しており、今年通年の成長率は同予測の上限に近いものになる見通しだ。
国内販売やハードウェアの売上げも含めたIT部門の総売上げは、昨年比28%増の363億米ドルに達し、国内総生産(GDP)の4.8%を占めるものと見られる。この内ITソフトウェアの国内売上げは61億米ドル、ITハードウェアの売上げは69億米ドルと見積もられる。
ソフトウェア及びITES産業の雇用総数は昨年比22%増の128万7000人に達し、ITES部門の雇用は前年を9万3000人、IT産業のそれは同10万1000人上回るものと見られる。
NasscomのS Ramadorai会長は、インフラの整備とマンパワーの質向上が今後の課題になると指摘した。それによると、政府は特に2級都市(tier II cities)のインフラ開発に力を入れる必要がある。この種の都市では向こう数年間にIT産業の爆発的成長が予想されると言う。