2006-02-10 ArtNo.37171
◆マレーシア電話会社Maxis、US$10億投資準備
【ニューデリー】最近、タミールナド州拠点のGSM(Global System for Mobile)携帯電話会社Aircel Ltdの権益を手に入れたマレーシアのテレコム・メジャー、Maxis Communications Berhad(MCB)は、向こう3~5年間に別に10億米ドルをインド・テレコム事業に投資する計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月8日伝えたところによると、MCBは通信省に宛てた書簡の中で以上の計画を明らかにした。それによると、MCBは、Apollo Groupと合弁でAircelの74%権益を買収するために10億8000万米ドルを投じる以外に、向こう3~5年間に10億米ドルを投資する。これはインド経済及びインド・テレコム市場に対する同社の信頼の高さをあらわしている。
MCBはAircelの携帯電話事業をインド全体をカバーするものに拡張する。AircelはMumbai/カルナタカ州/ラジャスタン州/マハラシュトラ州における統一サービス(unified service)ライセンスを新たに申請、またマドヤプラデシュ州/ウッタルプラデシュ州における仮契約のライセンスへの転換を申請した。この他、コルカタ/パンジャブ州/ハリヤナ州/ケララ州における新ライセンスも申請している。
MCBはAircelの既存第2世代ネットワークの拡張に1億米ドルを投資する他、アッサム州/北東地区/オリッサ州における“EDGE”対応セル式ネットワークに5億~7億米ドルを投資する。この他、第3世代サービス/広帯域無線WiMax/固定式サービスにも投資すると言う。
MCBは2005年12月30日にApolloグループと手を結びAircelの100%権益を買収すると発表した。同取引は段階的に進められ、第1段階として2億8000万米ドルを投じAircelの26%権益を買収したMCBは、第2段階でAircelの49%権益を買い足す。第3段階ではMCBとApolloが合弁で残りの35%の権益を買い取る。第2、第3段階のコストは合計8億米ドルで、これによりMCBはAircelの74%権益を掌握する。取引は全ての認可が得られるなら来月完了すると言う。
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