2006-02-08 ArtNo.37149
◆Bajaj、Discoverでエグゼクティブ市場に橋頭堡
【ニューデリー】Bajaj Auto Ltd(BAL)はインド・モーターサイクル市場の3分の2以上を占めるエグゼクティブ・セグメント(4万ルピー前後)における戦略を終に手に入れたようだ。
エコノミック・タイムズが2月6日報じたところによると、BALは、Discoverがエグゼクティブ・セグメントのナンバー・ツーに既にランクされ、2~3ヶ月以内にトップの座を窺う存在になると主張している。BALのエグゼクティブ・セグメントにおけるシェアは1年前の10%から20%に拡大したと言う。
目下のところHero Honda Motors Ltd(HHML)がエグゼクティブ・セグメントの70%以上のシェアを握っており、HHMLの4つのエグゼクティブ・モデルは同社売上げのほぼ70%に貢献している。
これに対してBALはエントリー・セグメントとプレミアム・セグメントをリードしている。BALのエグゼクティブ・セグメントにおける挑戦はこれまで成功しなかったが、同社は1月にDiscove5万8000台を出荷したとしている。
BALのS Sridhar副社長(マーケッティング)によると、Discoverの需要は極めて旺盛で、同社は工場キャパシティーの制約から需要に応じ切れない状況にある。このため3月までに月間生産台数を7万5000台に拡大する。HHMLの売れ筋100cc Splendorの1月の販売台数は8万台前後で、Discoverはほぼこれに肩を並べることになる。
HHMLのPS Sunderマーケッティング主任によると、BALLの売上げは拡大するかも知れないが、HHMLも現状にとどまっている訳ではない。同社は最近150ccモーターサイクル新モデルを発売したばかりで、125ccのGlamourも依然、大部分の市場で需要の拡大が確認されていると言う。
確かにBALがHHMLの地位に取って代わるには、エグゼクティブ・セグメントにおいて2モデル以上をヒットさせる必要があり、BALもこの点は理解しているようだ。Sridhar氏によると、Discoverの月産台数は最終的に10万台に拡大、別のエグゼクティブ・モデルも発売すると言う。
HHMLとBAL双方のディーラーを兼ねる某業者は、「BALとHHMLは手段を選ばぬマーケッティング競争を展開しており、未だかつてこれほど激しい競争は見たことがない」とコメントした。
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