2006-02-08 ArtNo.37148
◆外国船のインド登録と地元船舶の海外登録が同時進行
【ムンバイ】少なからぬ外国海運会社がインドに船舶登録地を移転し、オフィスを設ける中、低税率の恩恵を享受するため船舶を海外で登録する地元の海運会社も増えている。
ビジネス・スタンダードが2月26日報じたところによると、Oceanic Transport Private Ltd/Nord Scan Line/Polestar Maritime Ltd/Ocean Bulk Carrier/OBC London/Standard Marine Tpg Inc/Ernst Russ GmbH & Co KG等はインドにオフィスを設け、手持ち船舶をインド籍に転換するための様々な段階の手続きを進めている。しかしこれらの外国海運会社のインドにおける船舶登録の規模は大きくないと言う。
インド・ナショナル船主協会(INSA:Indian National Shipowners' Association)のSS Kulkarni事務局長によると、国内貨物輸送需要の急増が外国海運会社の呼び水になっている。こうした外国海運会社は1隻か2隻の老朽船をインドで登録し、沿岸貿易に従事したり、用船契約(COA:contracts of affreightment)を結ぶことを目指している。COAは貨物を長期的に確保できる上、スポット市場の機会も開拓でき、柔軟な経営を可能にする。
アナリストによると、高い間接費と税負担にも関わらず、これらの外国企業が利益を計上できるのは、貨物を確保できることの他、老朽船を投入しているためと言う。
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