2006-01-25 ArtNo.37077
◆デリー政府、今週複合一貫交通システムに関する方針決定
【ニューデリー】デリー政府は、今週、複合一貫交通システム(MTS:multimodal transport system)プロジェクトに関する方針を閣議決定する。
インディアン・エクスプレスが1月24日伝えたところによると、デリー政府のHaroon Yusuf運輸部長は以上の消息を語った。デリー政府は3年前、電動トロリーバス/大量輸送バス(HCB:high capacity buses)/軽便鉄道(LRT:light rail transit)を含む55プロジェクトから成るMTS構想を立案した。しかしこれまでにHCB5台が導入されたのを除き、プロジェクトは未だに離陸していない。
Yusuf運輸部長によると、プロジェクトは2010年までの完成が目指されており、閣議では、特殊会社(SPV)を設けて資金を調達する問題や、個々のプロジェクトごとにコンサルタントを指名する問題が話し合われる。
州政府は、インド工科大学(IIT:Indian Institute of Technology)Delhi分校交通問題研究事故防止プログラム(TRIPP:transport research and injury prevention programme)の協力を得て、5路線にHCB、2路線にトロリーバスを導入する方針を決めており、2月第1週にはバス200台の国際入札が募集される。
道幅が狭いChandni Chowk/Chawri Bazaar/Khari Baoli/Delhi GateにはLRTの敷設が計画されている。
モノレールは『2002年交通政策』に含められなかったが、低コストなことから、州政府は未だ事業化調査を行っていないものの、3路線に導入することを検討している。日立等、多くの企業がプレゼンテーションを行っており、この種のシステムの経営に関心を示す企業も存在する。
コモンウェルス・ゲームの開催を5年後に控え、デリー政府はMTS計画を離陸させるべく奮闘していると言う。
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