SEAnews 2006-01-20 ArtNo.37047

【ムンバイ】インド最大の亜鉛／鉛製造会社Hindustan Zinc Ltd(HZL)は、亜鉛の価格を1メートル・トン当たり一律4200ルピー、3.9％引き上げた。
ビジネス・スタンダードが1月17日報じたところによると、値上げ後のベンチマーク・ハイグレード価格(Debarihanderia出荷価格)はトン当たり11万1300ルピー。
ロンド金属取引所(LME)における亜鉛のトン当たり価格が今月初2週間に132.5米ドル上がり、2044.5米ドルに達したことから、インド国内価格の上昇も予想されていた。同期間にLMEの亜鉛在庫量は38万6100トンに7450トン下降した。
HZLは2週間ごとに価格に見直しを加えており、過去2ヶ月間の値上げ幅はトン当たり1万8900ルピーと、20％を超えている。ベンチマーク・グレード価格は昨年11月16日には9万2400ルピーだった。とは言えHZLの今回の値上げ幅はＬＭＥのそれを下回っている。これはルピーの対米ドル相場の上昇に伴うもの。またHZLの上記価格には16％の消費税、1％の中央販売税は含まれていない。
市場にはHZLが鉛のトン当たり価格を5万8600ルピーに2000ルピー引き下げたとの情報が伝えられたが、HZLは「鉛価格の見直しはまだ決めていない｣と、同消息を否定した。