【ニューデリー】インド政府は今月末までに5件、合計2万MW(メガワット)のウルトラメガ火力発電プロジェクト(`ultra-mega' thermal power projects)の入札を募集する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとビジネス・スタンダードが1月14日、オフィシャル・ソースの言として伝えたところによると、Power Finance Corporation (PFC)が1月31日、内外の企業に入札意向書(EOI:expressions of interest)の提出を求める。PFCは3月31日までに入札資格審査を完了し、今年末までに契約発注することを目指している。政府は、落札者に免税待遇と石炭の供給を保証するものと見られる。
プロジェクトをキックスタートさせるため、P. Chidambaram蔵相は去る13日、電力会社及び金融機関の代表と会見した。会議の出席者には、Anil Dhirubhai Ambani EnterprisesのAnil Ambani会長、Essar GroupのShashi Ruia会長、Vedanta ResourcesのAnil Agarwal会長、State Bank of IndiaのA.K. Purwar会長他、Reliance Energy Ltd、Sterlite Industries Ltd、Aditya Birla Group、Jindal Steel and Power Ltd、GMR groupの代表が含まれる。
会議の出席者によると、石炭省が石炭リンケージを保証する。電力省筋によると、プロジェクトのキャパシティーは各4000MW以上で、グジャラート州に2件、マハラシュトラ州/マドヤプラデシュ州/チャッティースガル州に各1件設けられる。また5件中2件は炭坑近くに設けられ、残りの3件は輸入石炭を用いる。
何れの企業も2件以上のプロジェクトを掛け持ちすることはできない。入札手続きが開始される前に電力購買契約(PPA:power purchase agreement)交渉を妥結させることが目指されていると言う。