1995-10-28 ArtNo.3701
◆<星>オリベッティ、アイル・ラジャ工場を公開入札に
【シンガポール】イタリアの事務機メカー、オリベッティは26日、アイル・ラジャ・インダストリアル・エステートの2階建て工場2棟、合計床面積2万2000平米を処分する入札を募集した。
入札業務を引き受けた不動産コンサルタント会社リチャード・エリスによると、入札締切は12月8日。ジュロン・タウン公社とのリース契約の期限は52年を余しており、事務機や通信機器、コンピューター等のハイテク製造業界の関心を呼ぶものと見られる。落札価格は3000万Sドル以上になる見通しだ。オリベッティは同ビルを1980年以来タイプライター、パーソナル・コンピューター、プリント基板の製造や倉庫、研究開発、事務、マーケッティングに利用してきたが、今年7月、シンガポールにおける操業を年末までに停止し、製造業務をラテン・アメリカに移転すると発表した。過去3年来赤字経営を続けてきた同社は1994年度にも更に6789億リラ(S$5.85億)の損失を積み上げ、目下世界的規模で業務の再編に取り組んでいる。(ST,BT,LZ:10/27)
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