【ムンバイ】米国商務省繊維衣料品局(OTEXA:Office of Textile and Apparel)発表の暫定統計によれば、インドの2005年の対米繊維衣料品輸出は量で前年比22%、額で同35%の成長を遂げ、貿易割当制度撤廃の恩恵を証明した。
ビジネス・スタンダードが1月11日伝えたところによると、量で22%の伸びは、中国の60%の伸びには遠く及ばず、30~35%の予想伸び率も下回ったものの、過去最高の伸びで、2004年の額で14%、量で10-12%の伸びを大きく上回った。ちなみにパキスタンの対米繊維輸出の伸びは10%にとどまり、トルコのそれは10%下降した。
インド繊維産業連盟(CITI:Confederation of Indian Textile Industry)のD.K. Nair事務局長によると、中国が量産品の輸出に長じているのに対して、インドは高級品を主に輸出している。中国の輸出はインドの6倍近くにのぼり、規模の経済性を武器にしている。インドは人造繊維領域を強みとしており、同部門の輸出は年率ほぼ40%の成長を見ている。これも中国の60%の成長には及ばないが、パキスタンやトルコはマイナス成長にとどまった。コットン・セグメントの輸出の伸びも量で20%強と、中国(100%)を除く大部分の国の伸びを上回っていると言う。