2006-01-13 ArtNo.36998
◆チェンナイ・モノレール計画の入札募集
【チェンナイ】タミールナド州政府が経営するMetropolitan Transport Corporation (Chennai) Ltdは、同州の州都Chennai市におけるモノレール・プロジェクトの請負入札を募集した。落札者は設計/金融/開発/保守を含むプロジェクト全体を引き受けることになる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月11日伝えたところによると、チェンナイ・モノレール計画は数年前に持ち上がり、某民間企業が試験路線を設けるはずだったが、何ら進捗を見ていなかった。州政府はそれ以来、チェンナイ市内と急成長する郊外の公共交通システムを改善する様々なオプションを研究して来た。こうした選択肢には地下鉄や特定ルートにおける高架モノレールが含まれ、地下鉄計画の事業化調査も目下進められている。
主要紙に10日掲載された入札公告によると、Metropolitan Transport Corporation (MTC)は、チェンナイ市内と郊外を結ぶ複合一貫大量輸送網(inter-modal mass transit network)計画の一環を成す490キロの基幹路線を確定した。この内300キロの区間にモノレールが敷設される。
モノレール・プロジェクトの入札資格には以下の諸点が挙げられている。過去5年以上にわたり、総延長50キロ以上の鉄道、もしくは同15キロ以上のモノレールの商業運転に携わった経験を有するもの。内外の市場で社債と資本を調達した良好な経験を有し、過去5年間の平均年商が5000クロー(US$11.1億)、平均自己資本が3000クロー(US$6.6億)、平均現金剰余(average cash accruals)が500クロー(US$1.11億)、資金調達額が7000クロー(US$15億)で、これらの金額の少なくとも10%を運輸事業で実現したもの。
落札者には建設期間を含め40年間のコンセションが認められ、契約はDBOOT(design, develop, construct, finance, own, operate, maintain and transfer)方式により発注される。
またモノレール・システムは需要に応じて輸送キャパシティーや路線を拡張できる柔軟性を保持せねばならない。
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