2006-01-13 ArtNo.36997
◆Piaggio/Bajajのクアドリサイクル立ち往生、TVSは放棄
【プネー】PiaggioとBajaj Autoのクアドリサイクル(quadricycle:原動機付き四輪自転車)プロジェクトは、この種の製品に対する規則が存在せぬことから立ち往生している。
インディアン・エクスプレスが1月12日伝えたところによると、インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)のMadhur Bajaj会頭によると、クアドリサイクルは欧州で普及しているものの、インドでは新コンセプトで、如何なるカテゴリーの如何なる規則を適応するか政府も方針を決めていない。一部のものは通常の四輪自動車と同じ規則を適応すべきだとし、他のものは、新しいものには新しい規則を適応すべきだと主張、それぞれ政府に提言している。政府はこのため方針を決めかねている。
当初2004年にクアドリサイクルを発売する予定だったPiaggio Vehicles Pvt Ltd(PVPL)は、新生産ラインを既に設けているが、商業生産には至っていない。PVPLのRavi Chopra重役(MD)によると、同社は先ずピックアップ車両を製造、2005年までに乗用車も発売する計画だった。プロジェクトは決して棚上げされた訳ではなく、軽商用車カテゴリーのプロットタイプが既に完成、商業化プロセスも進捗していると言う。
エコノミック・タイムズが1月10日報じたところでは、TVS Motorはクアドリサイクル・プロジェクトを放棄、二輪車ビジネスに力を集中する方針を決めた。消息筋によると、エンジニアリングやその他の領域の条件が全く異なるため、二輪車メーカーのTVSがクアドリサイクル・プロジェクトの採算性を実現するのは容易でないと言う。
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